糖尿病になってしまったら、治療をしなければいけません。では、治療の目標とは、何なのでしょうか。

糖尿病治療の全体的な目標は、合併症を防止し、生活の質を高め、寿命を伸ばす、ということです。糖尿病にかかっていない方も、同様の考え方を持っているかもしれませんが、糖尿病にかかっている方は、よりリスクが高くなるため、防ぐための行動が多くなります。

しかし、人にはそれぞれの特徴があり、無理のない生活習慣というものも、まったく異なってきます。ですから、自分に合った行動というものも、まったく人によって違うのですが、その中で、一つ目標にするべきものは、HbA1cの値が、6.0未満にする、ということです。そうすると、血糖値が正常となるため、合併症のリスクが大きく下がります。7.0未満でも、リスクは下がると言われています。ぜひ、血糖値を努力して下げて、合併症を防ぎましょう。